精神科女医の健康談義

精神科医の立場で精神科医療や栄養療法、漢方治療などについてわかりやすくお伝えしています。

うつ病にならないための7か条

今週は京都で開催している、第39回日本精神科診断学会に参加しています。

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抗加齢学会や栄養関係の研究会などに比べて、やはり最新の研究結果や知見は乏しい印象です。しかし日々の臨床のヒントなど、得るものも多くありました。

 

気分障害で、非常にご高名な坂元薫先生(赤坂クリニック 坂元薫うつ治療センター)の講義を久しぶりに聞くことができました。

今回は、「双極性障害治療の新たな潮流」という題でしたが、双極性障害の治療の難しさを改めて実感しました。双極性障害については、次回のブログで改めてお話ししたいと思います。

 

坂元先生の掲げておられる「うつ病にならないための7か条」をここに掲載しておこうと思います。

 

①完全主義をやめる。

②自分のミスに厳しすぎるのをやめる。

③全てをコントロールしようとするのをやめる。

④余計な関わりをもつのをやめる。

⑤自分の体調や健康を無視するのをやめる。

⑥見栄を張って助けを求めないのをやめる。

⑦ストップして自分や家族のために時間をとるようにする。

 

心当たりはないでしょうか?

うつ病はきちんと治療をすれば必ず治る病気だと私は考えています。しかし発症すると多くのものを犠牲にします。そして、寛解しても再発のリスクがついて回ります。

そこで、発症と再発を予防するという事が最も重要だと考えています。栄養療法を広めたいというのも予防という観点からですが、この7か条の心がけ1つでも、大きな予防効果があるかもしれません。

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