精神科女医の健康談義

精神科医の立場で精神科医療や栄養療法、漢方治療などについてわかりやすくお伝えしています。

ゴルフで認知症予防!ゴルフと脳の働きの勝手な考察

マスターズでタイガーウッズが14年ぶりの復活優勝を飾りました。一時はどん底だったウッズの劇的な優勝は、多くの人に感動と興奮を与えたと思います。私もその一人です。

今日はゴルフについて日々考えていた事を書きたいと思います。

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ゴルフのスイングは脳の頭頂葉を鍛えることで安定する?

私は大学時代にゴルフ部に所属し、ゴルフに打ち込んでいました。

研修医や出産などで、5年ほどブランクがあり、今は週に1回、打ちっぱなしに行くか行かないか、年に7回ぐらいラウンドに行く程度です。

学生時代の方がもちろん、スコアはよかったのですが、これだけ練習をしなくなった今のほうが、スイングは安定して、スコアも大崩れすることはなくなりました。(学生時代は80台前半、今は90前後)

大学時代はゴルフ以外の運動はしていませんでしたが、今はジムでのダンスプログラムやヨガを週1回続けています。ヨガによって体幹が鍛えられた事と、ダンスによって、視空間認知機能が刺激されたことで、スイングが安定したのではないかと考えています。

視空間認知とは、目から入った情報のうち、ものの位置や向きなど、空間を立体的に認識する能力です。即座に反応して体を動かすことや、複雑な形も覚えることなどと関係しています。アルツハイマー認知症では初期の段階で、この視空間認知が障害されるので、道に迷ったり、自分の体の場所がよくわからず、服がちゃんと着れなくなったりします。

ダンスプログラムでは、インストラクターの動きを必死で真似ようとします。即座に向きや左右、動かす体の部位を見て、自分の体の相当の部位を動かします。常に頭頂葉が刺激されます。

これを続けていると、女子プロなどのスイングをみて、それをイメージしながら、自分の体で再現し、スイングするということにつながるように思います。

 

ゴルフのラウンドは脳の前頭葉機能を刺激する?

脳の前頭葉の働きに、遂行機能というものがあります。計画立てて実行する力です。認知症ではこの前頭葉の機能が低下すると、料理など、複雑なプロセスを踏むものができなくなります。

ゴルフのラウンドでは、コースマネージメントが重要です。「残り何ヤードで右がOBだけど、左のあそこにはバンカーがあるから、一番安全なあそこに刻んで、残りは7番アイアンの距離にしよう」みたいな計画を立てて実行することです。まさに前頭葉の実行機能ですね。ラウンドすることでかなり前頭葉が刺激されます。

 

認知症予防にゴルフは最適!

これまで述べたように、ゴルフは脳をよく刺激してくれます。

ゴルフは、友人たちとコミュニケーションをとり、考えながら、歩くという、まさに認知症予防にぴったりですね。楽しく昼食を取り、終わった後にはゆっくりとお風呂につかり、ストレス解消というおまけもついてきます。

唯一の難点が紫外線です。塗る日焼け止め、飲む日焼け止め、抗酸化対策のビタミンC大量補給をお忘れなく。

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